昨晩は池に面したあずま屋に野宿した為、ウシガエルの合唱が楽しかった。オイラも一緒になって「モヴォー、モヴォー」と吠えた。些細な事だが、地球（自然）を楽しむという心を忘れかけていたと再認識した夜だったんだな。昨日お世話になった陶芸家の牧さんにお礼のTELを入れ、今日は国道１８号線を群馬県高崎市まで走る事にした。走り始めて１時間くらいたった頃から緩やかな坂道になった。このくらいの坂なら大丈夫、上り坂もあれば下り坂もある。いつまでも登りつづける山なんてないさと軽快に上っていたが、いつまで経っても下り坂はこない。おかしい？・・・だんだん疲れが蓄積されてきた！はあ・・はあ・・・、まだ下りは来ないのか？・・・はあ・・はあ、おかしいぞ？・・・ん？・・か・る・い・ざ・わ・・・おおっ！ここはテレビや雑誌でよく見る別 荘地、“軽井沢”！ここで紳士や淑女がテニスをして休日を過ごしているのかぁ！はぁ・・はぁ・・・下り坂はまだですかぁぁ・・と、上り始めて５〜６時間が経過し、辺りも暗くなりオイラのへろへろが頂点に達しかけた頃、やっと、下りになった。が、上りが凄かった分、下りも凄かった。軽井沢の確氷峠からダイナミックでミラクルでグレイトなクネクネ急下り坂が待ち構えていたのだ。トラックの恐怖と闘いつつも必死に下ったんだな。そしてPM１１：００頃、なんとか高崎市に到着したんだな。まずは２４時間銭湯を探しに高崎駅前を散策していると、急に漕ぎ足が重くなった。悪い事は続くんだな。今日１日中酷使した為、前タイヤがパンクしてしまったのだ。オイラは風呂をあきらめ、野営地を探す事にした。とぼとぼと自転車を押しAM１２：００を回った頃、高崎市役所の隣に公園を見つけた。テントを張る気力も無いので、屋根のある場所に寝袋だけ敷いて寝た。パンクは明日の朝に直すんだな。・・・あれ？何か・・忘れているような・・・。疲れた頭に何か引っかかるモノがあった。・・・あぁっ！そうだ忘れていたんだな。オイラは全国に散らばる３号専用の７つのパワーアップアイテムを探しに来たのだ！美味しい物をレポートする為に日本一周しているのではないんだな。と、今さらながら本当の使命を思い出しつつ、地球の厳しさも再認識した今日のオイラなのであった。

AM５：００起床。AM１：００に寝たので４時間しか寝ていないが、散歩をする人の気配がし始めた為、起きてパンクを直す事にする。やはり最初から履いていたタイヤは安物だったので根元が裂けかけている。タイヤとチューブを新しいモノに交換しようと作業していると、何処からともなくおじさんやおばさんが集まってきた。どうやら朝のラジオ体操があるらしい。１０人位 の人に取囲まれ質問攻めに遭った。でも最後には、「体に気を付けて頑張りなさい」と皆さんから励ましの言葉を頂き感激する。パンクを直したオイラはやっと昨日思い出した“パワーアップアイテム”を探す旅に出発した。ぱっくん編集部より入手した情報によると、どうやら高崎の隣の伊勢崎市にある“wanpaku伊勢崎店”にパワーアップアイテムが眠っているらしい。オイラはまず、いい匂いをさせていた酒蒸まんじゅう屋さんで更なる情報を入手する事にした。が、結局、出来たてアツアツの酒蒸まんじゅうしか入手する事が出来なかった。・・・この、芳醇な香りと、舌の上でとろけてしまうこしあん、全てを包み込むふかふかの皮がオイラの心を充たしてくれる・・・じゃなくて、オイラは再び伊勢崎店を探し始めた。通 りを行く人に道を聞いてみたり、電話で伊勢崎店の店員さんに聞いたりしてなんとかお店にたどり着く事が出来た。お店はオートレーシング場やショッピングセンターが建ち並び、にぎやかで人通 りの多い場所に建っていた。かなり繁盛している。そして・・・→後の詳しいお話は、ぱっくんぽっけ本誌をご覧くださいなんだな→・・・オイラは再び果 てし無い旅に出るのであった。一仕事終えたオイラは、ご飯・豚汁・キャベツがお代わり自由なとんかつ屋さんで昼食をとり、再び走り出した。今日の最終目的地は栃木県の会社に就職した古くからの友人“原”くんの住むアパート。かなりの距離があるが、このところの強行軍による疲れを原くん家で癒やす為、オイラは走りつづけるのであった。
お店におられたお客様、お騒がせ致しました。また、こんなオイラを許してくださった心の広いまじめによく働くお店のスタッフ様がいる伊勢崎店をオイラは尊敬いたしますなんだな。