●『沖縄県西表島のサトウキビ刈り』
シーズンは毎年1月頭〜4月頭(作物の出来で終了日は前後します)。現地ではキビ刈りと言い、西表島では良質の砂糖を精製する為機械ではなく人の手で刈り取る農法が盛んです。
石垣島周辺にある他の島々では島ごとに刈りかたも違い、与那国島では男はひたすら倒し作業のみで女性は男が倒す前に畑へ入り生えた状態でカサギ作業をします。波照間島では倒し作業の90%を製糖工場の専用機械(通称バリカン)が行いほぼ男も女もひたすらカサギをやります。
これら八重山の島々では、キビ刈りアルバイト・ボランティアを雇う個人農家さんや、農家さんに人材派遣する元締め的団体、農協や製糖工場が存在します。
その中で西表島には、【西表島農家援農環境ネットワーク】という農家さんを支援する団体があり、毎年11月から※アルバイトと※援農スタッフ、大学生ボランティアを募集して受け入れを行っています。

※『アルバイト』→キビ刈り処理ノルマがあり過酷ですが、日給5000円+食事無料+宿泊無料などで雇われます。約3ヶ月間を通して出来る運動部系の男子を募集していると思います。

※『援農スタッフ』→過酷なノルマはありませんが、代わりに給料無しのボランテイアです。食事無料+宿泊無料などはあります。約10日間以上一生懸命出来る男女どなたでも募集出来ると思います。

★西表島農家援農環境ネットワークさんでは全て電話審査等がありますので、詳しい事を知りたい方はTEL/090−6862−4314(代表/佐藤ゆずる)へご連絡下さい。


●『西表島キビ刈りアルバイトの環境』
1・2月の西表島は、平均13度前後の気温といえど太陽が出ていない風の強い日は、体感温度が10度以下になりますので上着等長袖服は必要です。しかし3月に入ると初夏のような陽気になってきますので毎日Tシャツ短パンで過ごす事が出来ます。ハブも2月位から畑で見る事はありますが、近年ハブに咬まれて死ぬ人はいないとの話です(笑)もしも咬まれた時にはドクターコトー診療所みたいな診療所が港近くにありますので、血清を打ってもらえるはずです。
冬の西表島では雨が良く降りますので、仕事はカッパを着る作業が多くなります。


●『西表島キビ刈りアルバイトの仕事』
仕事のやり方は派遣先の農家さんごとに多少違いますが、基本は軽めの手斧を振るいキビを倒し積み上げる事と二股の付いたカマでキビに付いている葉っぱや糖分の少ない初頭部を切り落とす事、処理したキビをある程度の一塊にまとめて縛っておく事です。女性は葉っぱを落とす作業がメインになります。
毎日泥と汗にまみれて疲れ果て最初の1ヶ月間は筋肉痛に泣きますが、土に触れ西表島の自然や人間くさい文化にどっぷりと浸かっていれば、人間は動物なんだ!というリアルな充実感とこの世界に自分が生きている事を確信させてくれます。   


●『西表島キビ刈りアルバイトの生活』
西表島農家援農環境ネットワークさんでは、農宿さとうきび畑という素泊まり1500円のゲストハウスを運営されていて、1月のキビ刈りシーズンから3ヶ月間はキビ刈りで働く人達の共同宿舎に代わります。
多い時は男女2・30人の大学生ボランティア達とアルバイトが、当番制で食事を作りながら楽しい共同生活を送ります。気の会う人を見つけて泡盛片手に毎晩宴会をする事も可能です。数名は直接農家さんに住み込みしますので、農家さん一家との沖縄生活を満喫する事ができます。
だいたい週1回?はお休みを頂けるので、疲れた体を癒したりカヌーに乗って遊んだり釣りをしたりと、自分の時間を作る事ができます。


●『キビ刈りアルバイトを希望する方へ』
まず、今まで運動をされていない方や体を鍛えていない普通の方、3ヶ月通してやれない方は、いきなりアルバイトをするのは難しいと思って下さい。どうしても体験されたいという方はまずボランティアを経験された方が良いでしょう。
アルバイトには3ヶ月間を通して一日平均1トン以上処理するというノルマがあります。1人あたり1トン以上処理してもらわないと利益が無く雇い主は赤字になってしまうからです。

初めてキビ刈りをする人は要領がわからないのと専用の筋肉が無い為、1ヶ月目は約0.5トン位しか処理できませんが、2ヶ月目には約1トン3ヶ月目には約1.5トンと、3ヶ月間を通して一日平均1トン以上を処理できる体になっていきます。筋肉ムキムキになりますよ!
直接農家さんに雇われて沖縄の生活に溶け込みたい方は、インターネット募集もありますがキビ刈りのシーズンに現地の島々へ行くと人手の足りない農家さんがよく人を探していますので、各島にある製糖工場・農協・食堂・宿屋等で聞いてみると良いでしょう。または畑で農家さんに直聞きしてみて下さい。
又、待遇の悪い農家さんや受け入れ先もあるみたいですので情報収集はしっかりした方がいいと思います。


●『キビ刈り筋肉のつけ方』
電話等によりキビ刈りアルバイトが決まった方は、いきなりキビ刈りをして体を壊さないように、トレーニングをして体を慣らしておいた方が良いと思います。
まず、手斧によるキビ倒し作業には、ビールの大ビンなどに水を入れ、肩幅より少し足を広げて腰を落とし脇をしめ地面に向かって縦に振り下ろし、地面手前で寸止めする素振りを連続して行います。ビンを使う時は割らない様に注意して下さい。

カマによる葉カサギ作業には健康ゴムチューブなどを用意し、体の前に両手を伸ばして少し曲げた状態で両手に持ったゴムチューブを左右に連続して引っ張り合います。その際カマを持つ利き腕の手の甲は上にキビを持つ方の手の甲は下に向けておきます。
西表島式キビ刈り

GOOD LUCK!

嗚呼、ハブワゴンよお前はいったい何処へ行くのか・・・

対キビ用武器と対酷暑用飲み水を満載した我らが『ハブワゴン』

無差別キビ刈りマシーン
『ハーベスター』
手刈りが精糖工場の締め切りに間に合わなくなってくる後期に使われますが無差別に刈るので品質が落ちる為刈る量が決められています!
沖縄八重山の西表島にあるゲストハウスです!
素泊まり1500円〜
要予約!
tel 090‐6862‐4314

島に2つしかない信号機を通ってみんなでキビ畑へ

島東側半分の海岸付近は道路が通り開拓されましたが後は未開のジャングルです

若いキビです!キビは芽を中心にぶつ切りして植えるか株出しで2年か1年半育てて収穫します

『ハブワゴン』が今日の刈り場へ着きました
うっそうと生い茂るサトウキビ達!
漢(おとこ)達が血と汗と涙を流しながら今日一日分のキビを倒します
これが伝家の宝刀『キビ刈り丸』です
糖度は根元が一番高いので土ぎりぎりで刈らないと畑主に怒られます
後々カサギやすく牽引しやすい形に対で山にします
女性や倒し終わった男達が山にしたキビに付いている葉っぱと初頭部をカサギ落とします
これがカサギに使う珍しいカマ!二股の部分を葉っぱの分け目に引っ掛けて引っ張り剥がします
カサギ終わった棒状のキビを対の中央で山にして行きます
山にしたキビはあらかじめ引いていたロープで力任せに締めてわら縄で仮止めした後ロープは回収します
夕方に回収運搬車が来て製糖工場まで運んでくれます
製糖工場の機械を24時間フル稼働で精製されパッケージングされます西表島周辺でしか見る事が出来ないない貴重でおいしい黒糖です!
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